ジャニーズWEST出戻り(?)オタクして早くも2ヶ月が経とうとしてるんですが、戻ってからというものどうしようもなく神山智洋と重岡大毅のコンビ、通称「かみしげ」にずぶずぶハマってしまった。
いやもう私はこういうコンビずっと好きなんですよ。下手すると友達にもならなかった可能性が容易に考えられるくらい表面的な見た目や性格が真逆なのに偶然か必然かの巡り合わせで同じグループになってパズルのピースが嵌まるかのように絶妙なバランスと男子大学生みたいな絶妙な距離感で機能する歳近コンビ*1…知ってた……
この尊さをこの勢いあるうちに文章にしよう…いつかする…でも歴浅いし……と悶々考えていたらもうかみしげ同い年期間が終わってしまう!なんということだ!!!
ということで今回はこの溢れそうな激情を、曲づくりの観点を中心に、トンデモ長文で文字起こししようかなと思います。最近かみしげMG*2も手に入れたことで彼らの曲づくりについても結構がっつり触れることができたのもよかったです。
目次は以下(目次があるんだ……)
かみしげの基本ステータス
○神山智洋
ジャニーズWESTの姫であり自担。
歌もダンスも演技もマジで上手い。振付もできる。アクロバットもできる。1人でバンドできるくらい沢山楽器ができる。モノマネもできる。幼少期からの努力が実を結んだハイスペエンターテイナーすぎて怖いな…と思っていたら水泳できなかったり球技下手だったり高所恐怖症だったりアイドル以外のことがポンコツでもう可愛すぎて沼。
甘党ピアスバチバチ奇抜チビオカンNIKKO。
○重岡大毅
ジャニーズWEST圧倒的少年漫画主人公歯が多いセンター。
格闘技が趣味。甘い歌声が癖になる。素朴な親しみある演技やらせたら右に出る人がいない、「親しみやすいアイドル」の鉄板の人。一方で儚く消えてしまいそうジャニーズランキング個人的1位でもある。一生彼の笑顔を守りたいし彼の笑顔を邪魔する奴らは全員許さない。内弁慶で人見知りででも悪戯好き。愛しい…。
一度彼の感性にハマったらもうそこは底なし沼。
かみしげの「ここが尊い」
・重岡の方が1歳上
・神山の方が約2年先輩
・重岡の方が4cm背が高い
・小学生の頃から派手髪と生まれた時からずっと黒髪
・ピアス10個とピアス0個
・派手な服とシンプルな服
・がっつり役に憑依した演技と本人の性格に少し色をつけたような演技
・Jr.時代帰り道が一緒
・Jr.時代からシンメ
・唯一イタズラできない相手
・お互い弱みは絶対見せない
・ライブ中アツい思いを言葉でぶつけてくる男とアツい思いを体全部で表現する男
・WEST全員が認める「アツい男ワンツー」
なんだこの正反対コンビは。既に苦しい。
ちなみにこの「アツい男ワンツー」っていうのが私的かみしげの1番推したいポイント。ジャニーズWESTはアツい思いを全員が持ってるんだけど、この中でもその思いの大きさとベクトルがこの2人どんな場面においてもずっと一緒だしずっと振り切ってるんだよ…。
でもアツい思いの表現方法が上で挙げたみたいに全然違うから苦しくなるんだ。
マイク握って挨拶としてファンに届ける神山智洋のアツい言葉は一つ一つが震えるし、重岡大毅はパフォーマンス中の顔や体全体でアツさをファンに届けてくれるんだ…なんてことだ…この2人が同じグループで良かった……この2人を出会わせたもうた世界に乾杯……
曲から知りたいかみしげ
そんなかみしげの強すぎる武器、それが
2人とも作詞作曲ができる
というところ。
2022/8/25時点で、共作を除くとしげは9曲、神ちゃんは7曲(関ジュ提供曲も合わせると9曲)世に出している。なんで曲数一緒なの?もはや怖いよ。
しかも2人とも作詞作曲のアプローチや作る曲のテイストが全然違う。びっくりするほど違う。
そこで私がビビッときた好きな曲を何曲か挙げながら、この2人の曲づくりについての所感を以下にまとめます。ちなみに筆者は音楽は好きだけれど音楽理論は全く齧ってきていないド素人です。
初めて作った曲比べ
神山:Evoke
曲作りのきっかけがパリマニ*3、G-DRAGON*4な神ちゃん。「サビを歌わない」初手からJ-POPのつくり方を逸脱したゴリッゴリのダンスEDMを作ってくる。強すぎて初めて聴いたとき「ヒッ」って声出た。
ワンルームミュージックでも紹介されてたけど、初めての曲で全部打ち込みでここまで作りこめる神山さん何者???神ちゃんの持ちうる音楽センスというか「かっこいい」のすべてがギュギュっと詰まっているこの曲は聴くだけでテンションぶちあがるので大好きです。
個人的に重岡さんの甘々ボイスで
まだ物足りないでしょ?今すぐCall me
って歌わせるのよくないと思うし、WESTivalライブでの挑発的な笑みとともに発せられる最後の
Satisfied?
はよくないと思うんですよね…満足したに決まってるじゃん…
重岡:間違っちゃいない
乗り越しラブストーリーは作詞のみなので今回はノーカウント、とすると、作詞・作曲した初めての曲は「間違っちゃいない」…とんでもねぇな…改めて……
当時のしげが曲づくりややりたいことを否定されて落ち込んで塞がっていた時に、桐山中間がかけてくれた「そのままでいいんだ」という言葉*5がすとんと彼の心に入ってきたことがエンジンとなり制作されたこの曲。そのテーマ通り歌詞だけ見ると少しくらいところやネガティブな表現があるんだけど、落ち着いたテンポで進んでいく明るくあったかいメロディの中で何度も繰り返される
間違っちゃいない
間違ってもいい
どんな自分だっていい
っていうメッセージはどんな気持ちの時でもすぅっと沁みて元気をもらえます。
もとはユニット曲だったのが7人の曲になって、大事な場面で歌う機会も増えて、今やWESTの代表曲のひとつになったからすごい。ずっとファンとしても大切にしたい曲です。
曲づくりの特徴が色濃く出ていると思う曲比べ
神山:Contrails
作詞作曲:神山智洋の特徴は何といっても「制作曲のジャンルの多様さ」だと思っています。
それは神ちゃん自身が持っている音楽の引き出しの多さにも起因していると思うけれど、何よりテーマから考えて、それに合ったキーや音楽ジャンルを考えて、音の合わさりを一つ一つ考えながら落とし込んでいく、いわゆる理論的な曲のつくり方ができるからこそなせる才能なのかな…と。この曲もまたワンルームミュージックで紹介されてたんだけど、ヒャダインさんに「制作モチベが裏方寄り」と言われていたのもすごく分かる。
曲自体は神ちゃんお得意のギターロックなんだけど、KNOCK OUTと違って丁度いいキーとテンポのメロディーラインだからこそ、その分歌詞や「あなたの背中を押す応援歌」というテーマがスーッと入ってくるんですよね…。
辛い時こそ笑ってる君も強いんだ
根拠のない自信だって立派なエンジンなんだ
たとえヒーローじゃないとしたって
僕らの轍を時代へと刻むんだ
思うまま好きに描け キャンパスは真っ新なんだ
をはじめとした、飛行機の魅力をなぞらえながら、今まで神ちゃんがWEST人生の中で出会ってきたフレーズを盛り込んで届けられる応援歌。すごく神ちゃんらしい「少年ジャンプ」感たっぷりのさわやかで直球でまっすぐな歌詞で紡がれる応援歌。胸があったかくなります。
重岡:バニラかチョコ
作詞作曲:重岡大毅の強みは何といっても重岡ワールド全開の歌詞。
独特のワードセンスで深読みができる味もありながら、とても素朴ですごく情景が頭に浮かぶ。この重岡大毅にしか創り出せない世界観で紡がれる歌詞がとっても魅力的でクセになる。彼自身、今歌いたい!と思ったテーマについて、頭からふわっと湧いてきた言葉をそのまま頭に浮かんだメロディに乗せて歌うっていう、シンガーソングライターのような、感覚的な曲のつくり方をしているイメージが本当に強い。だからこそかみしげは作る曲の雰囲気が全然違うように聴こえるんだよな…。
その中でも「バニラかチョコ」はその重岡ワールド全開の歌詞がぎゅぅっと詰まっていると個人的に感じています。リアル通り越して生々しさまで感じる歌詞、例えば
曖昧な時は甘いチョイスをホラ
ビターで苦いのが僕は好き うんソレで良い
出し過ぎ注意ハンドクリーム
シェアするべきコミュニケーション
この曲の登場人物である「喧嘩中の交際半年カップル」という何とも言えない距離感を冬のアイスや冬に女性が使っているハンドクリームで例えたんだ…って思ったりして、場面がぶわっと浮かんで心のやわいところがきゅぅってなる。どこで考えてきたのこの歌詞…何…???
あと、結構重岡さんも少年漫画みたいな歌詞書くんだけど、重岡さんの歌詞は神ちゃんと違って「サンデー」とか「マガジン」って印象を受けるんですよ。伝わってくれこのニュアンスの違い…!!!
「この曲作れる君たち天才か!?」と思った曲比べ
神山:We are WEST!!!!!!!
最初聴いたとき普通に外部の人が作詞作曲したものだと思ってた。違った。
ファンのみんなと楽しみたい!の思いで作ったこの曲は何といっても王道の楽しいメロディラインが特徴的だし、C&Rがとんでもなく多くて、神ちゃんの意向通りライブに欠かせない曲になったなぁって思います。WESTV!での声出しめちゃくちゃ楽しかったからまたやれるようになりたいな…。
でも、歌詞を改めて見るとすんごく神山節というか、メンバーの花言葉っていうおしゃれな要素を盛り込みながら、神ちゃんが考えている、「WESTが今後歩んでいきたい未来、野心」みたいなものがそこはかとなく滲み出ているのが魅力!
例えば2番頭の
がっつりと根を張って奮い立つ
一日花で終わらせないさ
たぎる意志は枯らさないから
とか、Cメロの
逆境も 理不尽も 抱いていく大きな夢は
まだこれから 増えてくから
風に吹かれても 雨に濡れても
進め一歩でも 描く道のその先を さぁ咲き誇れ
とか、もうぎゅーっとアツい想いがエモい歌詞で紡がれていて、最高に少年ジャンプで堪らなくなる。
…やっぱ神ちゃん作詞作曲の曲でジャンプアニメのOPやろうよWESTさん…
重岡:ムーンライト
この歌詞この曲作れる重岡大毅はやっぱり天才だよ。
最初歌詞を見た時は何のことやら、ってなるんだけど、読み込めば読み込むほど想像力が掻き立てられて、重岡大毅のあのあったかい笑顔を思い浮かべてしまってじわりじわりと心の底から勇気が湧いてくる。
しかも、そんな割と直球でまっすぐ明るい歌詞が載ったメロディライン…変ニ長調…なんですよ…*6
ニ長調に代表されるガツンと強く明るい!というメロディではなく、おやつ時のぽかぽかした、でもどこか神秘的な美しさを秘めたメロディラインをこの歌詞にぶつけるのが、本当に重岡大毅の真骨頂だなって思います。
個人的にこの曲で一番好きなのは
真昼間の月に種を植えてみたくなったのは
いつか君を襲う夜の底 一輪の光を
この大サビ前のこの歌詞。
かみしげで歌割ってるってのもまあ激エモなんだけど、「夜の底に一輪の光」っていうこのワードセンスが堪らなくて。ただの夜じゃなくて夜の底に襲われる”君”に、一筋じゃなくて一輪の光。なんかまるっこくて好きです。しかもしげがこの歌詞をすごく笑顔で歌いあげるもんだからいつ見ても泣いてしまう…。
まとめ
今回3曲ずつ挙げてみたけれど、本当に曲づくりってつくり手の個性が出るし、かみしげの曲づくりは本当に正反対でそれぞれの良さが本当にあって面白い。こんなにも曲づくりも作る曲も対極的な2人が、シンメである…同じグループにいる…その事実に、その事実を作りたもうたこの世界に…やっぱり感謝だな……
ちなみに冒頭に挙げたかみしげMGで、2人はジャニーズWESTでの曲づくりについてこう語っています。
神山「『俺たちジャニーズWESTは、いろんなことができるグループです』というのを示したくて(中略)せっかく作るんだったら今までのジャニーズWESTにはなかった曲調にもトライしていきたい」
重岡「さっき神ちゃんが言ったように、俺もジャニーズWESTという”でっかい木”を育てていくためにもっと枝葉を伸ばしていきたい。そういう意味ではメンバーみんなを『引っ張る』というより、その音楽性を『広げていく』努力をしたいですね。
神山「みんなを『(音楽的に)引っ張っている』というよりは、ジャニーズWESTの音楽性を『広げる』ということを常に念頭に置いているというか。それによって『新しいジャニーズWESTの姿を引き出したい』という気持ちが強いですね。」
神ちゃんもしげも、曲づくりのモチベが同じだし、常に根底にはWESTのことがある。今回引用しなかったけど7人で歌いたいから作っている、とか、7人じゃないとできない音楽って絶対ある、とかも話しているんです。
もう、心の核のアツさの大きさとベクトルが完全一致しているこのコンビ、右に出る者はいないって…。それに、この2人の曲づくりの核であるジャニーズWESTってグループ、やっぱり最強なんだよもう…楽しみしかない……
何度も言っていますが、今回挙げた曲とその解釈はほんの一例に過ぎないです。もっとかみしげの曲にはエモがつまりに詰まっているので、いろんな方の考察も見ながらもっと私自身もかみしげの造形を深めていきたいなと、このブログを書きながら思いました。
ということで最後に改めて、声を大にして言います。
かみしげはいいぞ
二人の共作を聴くまで私はオタクやめられないんだと思ってます。
みなさまも是非、こちらの沼へお越しくださいませ…。
そして重岡大毅さん、しげ!30歳の誕生日おめでとう!!!
*1:JUMPだといのひか、なにわだと丈橋、ヒロアカだとおさなな(出久と勝己)…わっかりやすぅ
*2:MGのNo.9です。執筆時普通にネットで買えます。hontoのリンク載せときます。買ってください。お願いします。MG(NO.9)の通販 - 紙の本:honto本の通販ストア
*3:ジャニーズWEST1stミニアルバム「パリピポ」収録曲「PARTY MANIACS」の略称。ゴリゴリのEDMでライブでめちゃくちゃ盛り上がる曲です。大好きです。
*4:実はあまりピンときてなかったので調べてみたんですがめっっっっっちゃくちゃ神ちゃんが好きそうな音楽ごろっごろ出てきて面白かったです。ジャニーズWESTだとパリマニ、PUSHが近い。BIGBANG - FANTASTIC BABY M/V - YouTube
*5:ばどのこういうところがずるいとずっと思っているオタクです。ライブの挨拶とかで「僕たちも人間だから落ち込むことある」「しんどいよな。俺たちもしんどい時ある」って示して、本当にしんどい人には的確な言葉をくれる、そんなお兄ちゃんのイメージが強くてばども堪らないと思ってやまない
*6:吹奏楽齧ってたのですがこの調が全てにおいて好きなのでここまで語ってます。同じ調が使われている曲に「ドヴォルザーク 交響曲第9番新世界より第2楽章「家路」」があります。絶対聴いたことあるしなるほどって思うはず。是非。