神山智洋さんが結婚した。
割と長く私はこの事務所のオタクをしているし、他の界隈のオタクもしているけれど、「推しが結婚した」というこの分岐点に立つのは今回が初めてだった。
晴天の霹靂とも思える今回の報道について、こんな感情になるのは二度とないと分かっているから、今に至るまで私がとってきた行動と、それに付随する率直な思い、現時点でのリアルな感情を、文章としてまとまらないと思うけれど、神山智洋やWEST.について書き連ねていたこのブログに、一通り記録として遺しておこうと思う。
先に言っておくが、後半割とめそめそしている。
今回の結婚について知ったのは、職場で残業をしている際に、重岡担の友人から来た「メールを見てくれ」という端的なLINE通知からだった。
メールの冒頭には「神山智洋から、ファンの皆様にお知らせ」という一文。
現在WDSFの大きな仕事を持っている神山智洋からは「脱退」「活動休止」のワードは絶対に出ない。メールを見た時点で「これは結婚だ」と察することが出来たのは、長年のオタクとしての信頼と勘だったのかもしれない。
震えながらFCサイトを開き、メッセージを開くとくだんの文章がそこにはあって、思わず自席で声を荒げ、その時近くにいた同僚に膝から崩れ落ちながら報告し、中間担の先輩がまだ出社していることを把握したうえで勢いのまま社用携帯に電話をしてしまった。それはちゃんとした奇行だったらしく、先の同僚は退勤するまで笑いながら見守ってくれていたし早く帰れと送り出してくれた。いい職場で助かる。
報道に目を通した時、率直に「嬉しい!!!」と思った。「おめでとう」とも思ったし「よかった」とも思った。
その理由の一つとして、WEST.は今あるSTARTO ENTERTAINMENTの契約アイドルグループの中でも群を抜いて結婚願望の強い人たちの集まりだと感じていて、その覚悟をもって推すことを決めていたから、というのは大きい。
私はそもそもでSTARTO ENTERTAINMENT契約アイドルが結婚することに対して許容派だ。この事務所(まあ旧社のほうが絶対に好きだったが)は、かなり「生涯でアイドルをする」というところが整った特殊な環境ではあったし、「アイドルの結婚」というタブーを容認したうえでこの事務所でしか魅せられないパフォーマンスや表現、アイドルとしての可能性を提供してくれる場であったし、そこに期待を込められる要素がとても強かった。その事務所に所属する中で、結婚を含めた色んな人生における岐路・選択を、推しがどう立ち振る舞うかは、更に人間として魅力的になっていくこともあるだろうと考えている。あと、オタクがどうしても踏み込めない領域を支えてくれる人はどれだけいたっていい、そのうちの一人が奥さんだったっていいだろう、と思っている。
そしてWEST.は7人全員、だから神山くんも、もちろんアイドル=ファンに夢を与える職業である、ということは理解しているけれど、でもそれと別ベクトルでちゃんと「一人の男性として、家庭を築きたい」という願望はありありと見えていたし、全員の性格を考えたりすると、そうだろうなと思ってもいた。
だから彼らはいつかは絶対に、何なら10周年を迎え30代に突入してから、相手がいたら五月雨式に結婚はするだろうと思っていたし、そのリスクを容認したうえで推し直そうと決めていた。
ただ、先にも述べた通り「アイドルの結婚」は圧倒的にタブーである。白か黒かで言ったら絶対に黒。この事務所だからギリギリ黒よりのグレーで済んでいるだけだと思うし、結婚するならそれなりのバッシングやファンや仕事の機会の減少、その他多大なるリスクを覚悟すべきだ。そのうえで結婚すると決意を固めたのなら、アイドルであるという自覚を持った、きわめて誠実な対応をとってほしいと願っていた。
たとえば
- 熱愛報道や匂わせ、週刊誌や情報垢のリークが一切ない電撃結婚をする
- 結婚と子供の誕生報告を同時にしない
- 結婚「してました」とバレるのではなく、潔く結婚「します」と明言する
- FCの報告冒頭に「結婚」という言葉を明記する(「人生の決断をしました」とか書かない)→オリコンニュースなどの大衆向け報道で初めて「結婚」というワードを見せるなんて対応はしない
- 回りくどい説明は不要。事実と今後の覚悟だけを簡潔に述べる文書を出す
- 交際期間は一切悟られないようにする(できれば一般女性だと嬉しい)
- 他メンバーを守るために、各種SNSで他メンバーの「おめでとう」メッセージの公開を控えるよう裏回しをしておく
- CDデビュー10周年(後輩グループはもしかしたら5周年かもしれないが)は絶対に過ぎてから結婚する
- できれば30代のうちに結婚をしてほしい(50代で年の差婚される方がダメージが大きい)*1
など。これだけの配慮があれば、十分誠実な対応で、こちらも結婚を受け入れましょう、そのうえで推しましょう、となれるだろうな…と漠然と思っていた。ここをある程度守れない状態で結婚する奴は絶対に許せない。だから今でも桐山は嫌いだ。
ただ、上記の条件を、今回の神山智洋さんは全てクリアしていて。
自分が上記のスタンスで応援をしている神山くんの、私の理想100点満点中200億点の結婚報道。
結婚した事実ももちろん嬉しかった。王子がお空に行ってしまった時のような深い悲しみが彼を襲った時、今後は支えてくれる人がいるのだと頭の片隅に思える事実は安心材料である。あの人はとても結婚願望強いって、そこの意思は硬いって知ってたから、いつかは絶対結婚すると思っていたのが今きただけではあるし、こんなに早くその決断ができていること、素晴らしいと思う。収まるところに収まってくれたことで、これから熱愛報道に怯えて暮らすなど、「いつか来る」がもう来た状態になるので心も穏やかだ。
ただ、それと同じくらい、私の推しがこんなにも「職業:アイドル」を選んだ自覚がある、からっとした誠実な文章・境遇でもって結婚をしたということに、私はオタクとしてとても嬉しく、誇らしくなったのだ。本当に純粋に神山智洋という人間を推しててよかったと、心から思えた。それを含めて今回の結婚報道は本当に幸せだった。
職場で結婚報道で一通り暴れ散らかした後、残業のタネになっていたトラブルをアドレナリンぶっ放しで3分で片付け退勤。エントランスに向かうまでのエレベーターでメールを見ろと教えてくれた友人に電話をかけ、何を血迷ったか、私は気づいたら祝いのケーキを買うために、小雨の降る中小一時間歩くことを決めていた。
公共交通機関でも行くことはできたのだけれど、気分が高揚しすぎてしまって自分の意識が19:35のあの一瞬で大気圏にまで突入した心地だった。地に足がついておらず手の震えは止まらずそわそわしきったこの状態で公共交通機関の中でじっとする方が無理だった。誰かと会話をしていないと気がどうにかなってしまいそうだった。
友人はこんな私のまとまらない話を1時間ただただ聞いてくれていた。本当にいい友人を持ててうれしい。今度何か菓子折りを送らねば。
電話しながら風に当たると、だんだん冷静になってきて、「新婚の年末年始を我々オタクに捧げてくれていいの?」「現実の男を見る目は本当にないけれど推しの見る目はあった」「プロポーズして、というファンサにだけは頑なに答えなかったロマンチストの神山くんは、今回どんなプロポーズをしたんだろう」「金曜の夜に発表するとか、申込期間中に発表するとか、配慮が行き過ぎていてもはや怖い」「今回の結婚の一連の流れ、アイドルの教科書1ページ目に記載しろ」などいろいろと他のところに考えを巡らせられるようになってきた。
ちなみに今日に限って私は新しい服を下ろしており、普段職場ではほぼノーメイクなのに軽くメイクまでしていた。これは虫の知らせだったのでは、という話までしていた。
でも、8割がたは「結婚報道でこんなにも気分が晴れやかなのも珍しい」「結婚してくれたことを純粋に嬉しいと思う」「こういう形の報告をしてくれた自担が誇らしい」「今も幸せだろうけど、誰よりももっともっと幸せになってくれ」という安堵にも似た喜びをずっとかみしめていた。
ケーキ屋では奮発して1ピース1,000円のケーキを2つ買った。神ちゃんの好きなチョコのケーキと、メンカラでもある緑のシャインマスカットのケーキ。追加でレジ近くにあっておいしそうだったフィナンシェも、彼の好物だからと2つ購入した。
そして電車で帰宅。乗り換えですんなりと端の席に座れてラッキーと思いながら、ルンルンで帰宅をしていた。筈だったのだけれど。
最寄り駅まであと2駅、というところでまた手が震え始めた。気づいたら最寄り駅の出口を出た瞬間、自宅から徒歩10分のところに住んでいる別の非オタの友人に初めて勢いで予告なしの電話をかけて、「たっかいケーキを買ったんだけど、一緒に食べない?酒も飲まない?」とこぼしていた。
そもそも私は人に突然電話を掛けることも人から電話がかかってくるのも苦手なので、今まで自ら電話する際は必ずチャットで一言断っていた。それなのに、連絡もせず気づいたら発信ボタンを押している。こんなことは初めてだった。この電話で「酒」というワードを出すまで、酒を飲む気も本当になかった。
その友人は電話で一度だけ「どうして?」と聞いてくれた。その問いに対して、「今一人だと死んでしまいそうだから」と無意識に返していた。
そこで初めて、私は今回の報道でそこそこのダメージを負っていたことを自覚したのだ。
友人は元々LINEのニュースでことを知って、先の1時間散歩中の電話に付き合ってくれた友人が共通の友人であったために連絡を取り、私の安否を確認してくれていたらしかった。だから今回の突然の電話にも出れたらしい。突然の誘いにも二つ返事で了承してくれて、お風呂が済んでいたにも関わらず1時間で我が家に来てくれた。
なぜかできあいのものを食べたくなくて、だらだらとスーパーで買い出しをして、ブロッコリーのデリ風サラダを含めたおつまみを作って深夜0時過ぎに乾杯。使ったグラスも使ったお皿も、テーブルに敷いたランチョンマットも、全部ミッドナイト屋台の再現レシピを作るきっかけで料理を始めたことで揃えたものばかりだった。
白暮のクロニクルをBGMに流しながら、友人とは本当にたわいもない話が出来た。友人の今ハマっているYouTuberの話や私が今面白いなと思っている芸人の話、職場の話やこれまでの話、本当に色々な話をしたけれど、神山くんに関しての直接的な言及は2割にも満たなかった。ある意味それで心が落ち着く要因になったのでよかった。
ケーキもはんぶんこして食べた。めちゃくちゃ上品な味がした。
この話の中で、自分は今後結婚することなんてあるのだろうか、という話もした気がする。自分は20代後半になっているのに、自分はいつも恋愛に失敗するし相手はいないし、もう無理に作らなくてもいいか、と思う時だってある。結婚願望は人より薄い自覚もある。けれど、友人やそれこそ神山くんとか、自分がよく見ていた人が人生の色んな選択肢の中で「結婚」というものを選べる立場にあり、それを選んだという事実を目の当たりにすると、単純にすごいなと思うし、それはいったいどんな景色が見れるものなんだろうというと思うのだ。自分の中で結婚が形を伴わないもの過ぎて分からなくて、そんな自分を見つめなおすことになってしまうのが辛くて、もどかしい。
そうして2時間が経ったころ、お互いにお酒も回ってほろ酔い気分で眠くなったのを合図に飲み会は終了。
客用布団で先に友人が寝息を立てはじめ、私も布団に入り、もうすぐ眠れそう、というタイミングで気づいたら涙があふれていた。
そしてそのまま酒の勢いで眠りにつき、今朝は適度な時間に目が覚めて、私の職場はシフト休なので在宅で仕事をはじめた。
仕事を開始して3時間がたった頃、ふとなぜか泣きたくなるほどの衝動が襲ってきた。なんとかやり過ごせたが、以後その衝動は2〜3時間おきに襲ってきて、その波はこの文章を書いている今もなお続いている。
なんでこうも泣きそうなのかは分かっていないし、今後もこの感情を正確に言語化できることはないのだと思う。
突然だが、私は神山智洋というアイドルが、一人の人間として大好きだ。
たとえ見えている姿が「アイドル」としての虚像であったとしても、ここまで職業としてのアイドルを全うし、真っ直ぐ表現者として、夢を売るものとして生きている人間は素敵で立派ですごすぎると思う。
人に見られる職業だからと髪や肌のメンテナンスを怠らないところが好きだ。2016年末に推し始めた頃からビジュアルが好きだけど、そのビジュアルが加齢と反比例してどんどん洗練されていくのは惚れ惚れした。だから私も彼に触発されて縮毛矯正をかけて美髪を育てる一歩を踏み出したし、スキンケアについてはどれがいいのだろうと敏感になった。
特殊なキャラにも憑依できるその演技力の高さが好きだ。DJ神山をはじめ、モノマネもそうだけれど、神山くんは「何かキャラが乗る」と急激に面白くなるし、とってもその消化能力が高い。「幽霊はここにいる」の深川啓介の、繊細な役どころは彼にしかできないと思う。彼が深川くんをとても魅力的に演じたことでこの作品自体が大好きになり、初めて戯曲を読んだりした。神山くんの演技から入って、普段見れない作品を触れられたことは、私の人生を豊かにしてくれた。
沢山持っている「好き」に純粋に突き進んでいくところが好きだ。常人には理解できない派手なファッションも、コアすぎるゲームスキルも、プロ顔負けのギタースキルも、完璧主義な性格が幸いして、どんどん枝葉を増やして、それをそんじょそこらの凡人が育てられないくらいの大きさにまで育て上げられる探求心を持っているところが素敵だと思う。そんな彼の姿に感化されながら、自分の収集癖を肯定できたし、「好き」な知識を蓄えることの楽しさを改めて知ることが出来た。
常に目標があり、そこに到達するために不器用ながらも実直に、努力や研鑽を怠らない姿が堪らなく好きだ。たまに目標が口だけで理想が高すぎないか?と思う時は正直あるけれど、でもダンスレッスンに行けるときに行ってるのも見てるし、歌も更に上手くなってるのもひしひしと感じる。絵空事のような未来を実現するために、今できることを自分の諸々と調整しながら必死に努力や研鑽として積み重ねていく、アイドルとしての姿勢として素敵だと思う。
そんな彼のダンスはパフォーマンス、アイソレ、身体の使い方にいたるまで、今まで出会ったダンスパフォーマーの中で一番好きだ。
そんな神山智洋さんを推すことを選択できてよかったと心から思っているし、
そんな神山智洋さんを推すことで自分の人生観は変わったし、彩られた。
23年の2月にアウターコンクを増やした神山くんに感化されて同じ場所にインダスもトラガスもヘリックスも開けた。
感化されて料理も始めたし、ファッションもカジュアル寄りになっていったし、大阪の地理にもだいぶ詳しくなった。
ここ2〜3年は本当に神山くんを中心に私の世界が回っていたんだ。
そして、「自分もこういうマインドをもって生きてみたいな」と、少し辛いことがあれば神山くんの生き方を反芻して、神山くんの言葉や姿を見て私もまだまだと踏ん張れて、半ば人生の指標として、憧れのように感じながら推していた。
そんな彼がした今回の「結婚」という決断と、それに伴う行動は、やっぱり私が見てきた彼らしく完璧で、喜ばしくめでたくて。純粋にこの決断を尊重したいと思ったし、今回の事でより神山くんのことをまた一つ人間として好きだと思えたし、彼のことを素敵だと思う気持ちは増すばかりだ。
でも、それだけ好きだからこそ、こんなに好きなアイドル、好きな人間にはもう出逢えないと思っているからこそ、親友が結婚した時のような、彼のファンを思う気持ちが嘘ではないと分かりつつも、どこか形容しがたい寂しさや、空虚な気持ちも一方ではあるのかもなと思う。
この文章を書きながら、少しだけ神山くんのことを見たくなって、HDDを眺めていて目に留まった音楽の日のDREAMダンスのオープニングで姿を認めてから、即座に再生停止ボタンを押していた。
今日は1分も、彼のことが見れなかった。
一思いに私の心を襲った衝撃は、擦り傷だと思ったら割とざっくりとした斬撃で、傷を自覚した今、じわじわと痛みを帯びてそこにいる。
でも一思いに斬ってくれたからか、切り口は案外綺麗で、時間が経てば跡も少ししか残らずすんなり塞がってくれそうだ。
一度きりの私の人生において、神山智洋のオタクをすること、神山智洋を好きでい続けることは生きていくうえでのノックアウト要件だから。いつどうなるか分からないけれど、今、そこは揺るがないと強く思えるから。
だから時間がかかってもいいから、今は生傷のままでいいから、この傷もいずれ神山くんきっかけで綺麗に塞がると確信しながら、この気持ちと彼の今後に向き合いつつ、神山智洋オタクの第3章を、これまで通りゆっくりと、自分のペースで歩んでいけたらいいなと強く思う。
神山くん。結婚本当におめでとう。
今まであなたからもらった幸せを抱えながら、この幸せの先を、あなたの行く末を、いちファンとして、1日でも長くあなたと追い求められますように。
今も幸せだと思うから、もっともっと、この世界に生きとし生ける全ての中で一番の幸せ者になってください。
これからもよろしくね。ずっと応援しています。
追記
11/1(土)、元々チケットを取っていたDREAM FESTIVAL2025に行ってきました。
今日に至るまで、やっぱり神山担として「やっぱりちょっと番組見るの怖いなー!(cf.ジョックロック 福本ユウショウ)」になってて、うんぴょこもリア凸もHGLも何も見れなくなったし、当日もずっとソワソワしてて、オープニングの音楽聴きながら「怖いよー!!!」って叫んでました。
でもええじゃないか聴いてからその心配が嘘みたいに吹き飛んでってすごく良かった。もちろん「結婚」という事実がパフォーマンス中でも頭によぎってしまったのだけど、それとアイドルとしての生き方は別で考えてるんだろうなって見て思えたし、そのアイドルとしての神山くんの姿をこうして見ることができたから、その姿は純粋にカッコよく愛おしく思えたのが本当に良かった。「やっぱ自分神ちゃんのこと大好きじゃん!」と、神山智洋オタク第3章の幕開けの音がしました。
あと神ちゃん自身もちょっと緊張してたのか、何個からしくないミスをしてたのも可愛かったな…
これからも神山担として生きていこうと決意を固められた、いい日になりました。